トレハロースの株式会社林原

株式会社 林原 食品素材事業部 A Nagase Group Company
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トレハロースとは

昔から科学者の注目を集めていた

夢の糖トレハロースの存在が初めて学術的に明らかになったのは1832年のこと。ウィガーズが麦角中に発見したのです。そして1859年には、バーサローによって、トレハラマンナ(ペルシャ地方に生息する象鼻虫が作るもの)から分離されトレハロースと名付けられました。
以来、トレハロースが持つ不思議な力が様々な分野に応用できるのではと期待され、研究が盛んに行われました。しかし、トレハロースを抽出するのは難しく、抽出できても価格が1kgあたり3〜5万円もする高級品。トレハロースを大量生産する方法が見つからないかぎり実用化は不可能とされていました。
1994年、林原は世界で初めて微生物・酵素技術を使った「でんぷんからの量産」に成功。1kgあたり300円レベルにまで価格がダウンしたことにより、今急速にその利用が広まっているのです。
また最近では、トレハロースが健康にも関係があるという実験報告もあり、医療面でも注目され始めています。

えっ?こんな昔からトレハロース!?

旧約聖書の「出エジプト記(モーゼがイスラエルの民を率いてエジプトからイスラエルに移動する場面)」に、興味深い話がでてきます。
イスラエル人が砂漠をさまよっている時、神ヤハウェの啓示に従って、パンの代わりに荒野の表面にあるうっすらと白い実を食べて飢えをしのいでいました。彼らは、蜜を入れたせんべいのような味のするその実をマナと呼び、カナンの地にたどり着くまでの40年間、食べ続けたのです。
この話にでてくるマナというものの一種にtrehala mannaがあり、それにはトレハロースがたっぷり含まれています。実はそれがトレハロースの語源になっているのです。

一滴の水で生き返る生き物

人間をはじめとする生き物は、水分がなくなると生き残れません。でも昔から、完全にひからびて死んだような状態でも水をごく少量加えただけで生き返る生物の存在が知られていました。たとえば、砂漠に生息するイワヒバという植物、クマムシ(緩歩動物)、酵母などは乾燥して何年もたっていても水さえ加えれば生き返ります。この復活現象は長年の間、「不思議な現象」として原因が分からぬまま扱われていました。
近年になってこの不思議な「復活現象」には、生物の細胞内にある糖が大きく関わっているということが分かりました。その糖こそ「トレハロース」なのです。トレハロースが水に代わって細胞を守る働きをしているなどといわれています。だからトレハロースは、別名「命の糖」「復活の糖」と呼ばれています。

干し椎茸が戻るのもトレハロースのおかげ

もっと身近な例を挙げてみましょう。干し椎茸は何カ月おいた後でも、お湯あるいは水に浸すと、元の状態にもどりますね。これも実はトレハロースの働きなのです。椎茸に含まれているトレハロースが多ければ多いほど、より元に近い状態になることが実験で報告されています。

昆虫はトレハロースをエネルギー源に

バッタ、イナゴ、ハチなどの昆虫は、長い距離を飛んでも、長い時間跳ねてもまったく平気。小さな体のいったいどこにそんなエネルギーが?と感心してしまいます。これらの昆虫の体液中にはトレハロースが蓄えられていて、これを必要な時にブドウ糖に変えているのです。人間など哺乳類の血糖はブドウ糖ですが、これら昆虫の血糖はトレハロースというわけなのです。
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